看護師あるある~小児科編~

小児科は子ども好きの方や子育ての経験を活かしたいといった看護師から人気の職場です。
小児科の患者さんは0歳~成人まで(※病院によって差異があります)という「幅広い年齢の子どものケア」を行います。また患者さんに一般的な医療行為以外にも、プレパレーションや家族のケアなど多方面でのケアが求められています。
子どもの接し方や家族の対応が難しい場面もあり、小さなミスでも重大な事故に繋がりやすく、子どもが苦しむ姿や悲しい・辛いことにも多く直面しますが、何よりの魅力は子ども達の成長や元気になっていく姿を間近でみられることです。
そんな小児科の看護師あるあるを今回はお届けいたします。

1. 点滴漏れがわかりにくい

乳児や幼児のお子さんならではのプニプニの腕は癒やされますし、とても愛らしいですよね。しかし、これが実はとても厄介です。
プニプニの前腕の点滴は、漏れているか・漏れていないかチェックしても、わからないことがあります。
点滴漏れは観察がとても大事です。わからない場合は自己判断せず、医師がいたら医師に、いなければ多くの看護師に声をかけてチェックをするといったこともします。

点滴漏れがわかりにくい

2. ナースコールの内容が予想外

大人の患者さんのナースコールの場合は、点滴が終わった、解決したい疑問や物事がある、身体的異常が発生したので対応してほしい等々の希望がほとんどです。しかし、子供の患者さんのナースコールはキュンキュン、わちゃわちゃと予想外になることもあるようです。
例えば、眠れない2~3歳の子から「トントンしてくだしゃい」とナースコールで呼ばれ、その可愛さにキュンキュンが止まらないです。その他は「おうちにかえりたい」「ママがいい」とクズる子もいます。
また、「絵本を読んだ」「塗り絵ができた」「パズルが完成した」などの報告系のナースコールもあります。身近な大人の看護師に見てほしいのでしょう。とてもほのぼのしますね。

ナースコールの内容が予想外

3. 保育士並みの創作力

特に小児科病棟の看護師は、可能な限り病棟をデコレーションすることもあります。
色紙や画用紙等でキャラクターや動物を作り出し、院内を楽しい雰囲気に演出しています。
もちろん一度作って終わりではなく、季節ごとの行事にあわせて都度作ることもあり、患者であるお子さんや付添の保護者さんや面会の方の目を楽しませてくれていることでしょう。
こういったスキルがのびて、いつの間にか中には保育士にもなれるのでは?と思うような、創作力やアイデア、腕前を持った看護師もいます。
とある病院では手術室までの通路を楽しい雰囲気にするために、通路の壁や天井を動物や人気キャラクターでデコレーションし、大型ショッピングセンターにあるようなキャラクターのカートに手術するお子さんをのせて手術室まで移動して患者さんの緊張感を和らげているという例もあるくらいです。

保育士並みの創作力

4. キャラクターグッズであふれる

小児科の患者さんは子どもです。小さいお子さんは大人より場所や人見知り等しますし、治療や処置の重要性よりも緊張・恐怖や不安が勝ってしまうことが多いです。そこでクッションになってくれるのが、アンパンマンやミッフィー、ディズニー、ポケモンなどのキャラクターグッズです。子どもが普段ふれているキャラクターグッズの持ち物を所持すると緊張や不安・恐怖を和らげてくれて、患者さんと接しやすくなります。グッズの定番は、ペンやエプロン、名札ケースにキャラクターのシールを貼るところかと思います。なかには、キャラクター入りスクラブを着用する強者もいらっしゃるようです。

キャラクターグッズであふれる

小児科は年齢の幅も疾患も、診療科や病態もそれぞれですが、大人と同じように言葉で伝えられない、子どもの患者さんの声に耳を傾け寄り添うのが、小児科の看護師の責務だと思います。
入院時はぐったりとしてつらそうだった患者さんが、だんだんと元気になっていき成長していく姿をみるのは嬉しく小児科の看護師の仕事にやりがいを感じることでしょう。
「看護師あるある」を読んで、少し笑って肩の力を抜いて楽しんでいただけたら幸いです。


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