意外と管理が難しい?ドレーンの種類と管理の仕方part2

前回はドレーンの種類についてお話させて頂きました!
今回はドレーンの使用法と管理についてお話させて頂きます!

意外と管理が難しい?ドレーンの種類と管理の仕方part2

ドレーンの管理

そもそもドレーンとは術後管理として、出血、縫合不全、感染などの情報収集のために留置されます。
そして感染を合併した際はドレーンからの洗浄や交換等の処置が必要になるため、できるだけ直線的に刺入部から最短距離で留置できているかというのが一番のポイントになります。
特に

  1. 手術が終わり、閉創直前に一番体液がたまりやすい部位に挿入部から最短距離に留置する。
  2. 留置方向や位置が定まったらすぐにずれないように皮膚に固定する。

という点を注意して最終確認としてX線透視下に確認し、屈曲や蛇行がないか確認します。
屈曲や蛇行があった場合はすぐに修正して最短距離で留置できているか再確認してください。
固定のコツとしては呼吸性変動を考慮し、あらかじめ1㎝程度の遊びを作るとずれることが少なくなります。その際ももちろん閉塞や屈曲しないよう固定しましょう!
そして一番は患者さんの負担が少ないように!が大事ですね!!

ドレーンの管理方法

ドレーンの管理において重要なのは【色】【性状】【量】【臭気】等です。
特に明らかな量の増加や減少、異臭等比較的わかりやすい変化があった際はすぐに全身状態を評価し、必要であれば緊急手術も視野に入れなければいけません。

また色に関しても経過と共に変化していくので時間経過と共に

血性 → 淡血性 → 漿液性

と変化していっているか、変化したのが術後何日目か等も確認しておきましょう!
これを確認することで血性が長ければ出血、混濁があれば感染等様々な可能性を疑うことができます。

またドレーンの抜去のタイミングに関しても明確に基準は決まっておりませんが、逆行性感染予防の為にも通常経過で合併症などが起きてないのであれば速やかにドレーン抜去をしたほうがいいでしょう。
情報ドレーンに関しても通常であれば1~2日で抜去して問題ありません。

感染の予防

ドレーン感染は衛生面だけではなく縫合不全によって発症する場合もあります。
必ずドレーン刺入部をしっかり固定し汚染されないよう注意が必要です。
当たり前ではありますがドレーンを使用する際は手洗いや手指消毒を徹底し、手袋を必ず着用した状態で挿入しましょう。
ガーゼ交換や排液バック、ドレーンキャップの処理の際も必ず衛生面の徹底管理が必要です。
またドレーンが留置できない場所の場合はT字帯などで固定し動かないようにしておきましょう。 その際に衣服の中にドレーンを通すのはNG!です!

意外と管理が難しい?ドレーンの種類と管理の仕方part2

いかがでしたでしょうか?
ドレーンの種類や管理方法などは知ることも大事ですが、より理解することでどのような状況であればどのドレーンが最適なのか、どのように留置すればいいのか。など様々な状況把握ができます。
まだまだ奥が深いドレナージですが、実践を積み重ねながら自分の経験にしていってください!!!


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