大分赤十字病院(日本赤十字社) | ナスナス 看護師・看護学生のための就職情報サイト
九州 / 大分県 / 大分市千代町3-2-37

大分赤十字病院 (日本赤十字社)

総合病院 300床以上500床未満
診療科目
呼吸器内科消化器内科循環器内科腎臓内科肝・胆・膵内科糖尿病・代謝内科神経内科外科整形外科脳神経外科消化器外科血管外科歯科口腔外科救急科小児科泌尿器科リウマチ科放射線科病理診断科麻酔科皮膚科歯科矯正歯科眼科産婦人科リハビリテーション科腎・泌尿器センター肝胆膵センター
災害活動を通して
大分赤十字病院 (日本赤十字社) 九州 / 大分県 / 大分市千代町3-2-37 羽明 輝史
役職
経験3年目以上
卒業校
荏原看護専門学校
専門学校に入学するときに東京に出て、卒業後は東京の一般の病院に就職、その後、東京の大森赤十字病院に転勤し、現在は地元の大分赤十字病院で働いています。

赤十字病院は、同じ赤十字病院間であれば、その病院で取得したラダーレベルを引き継いだ状態で転勤できる人事交流システムというものがあります。
私はその人事交流システムを活用して、大森赤十字病院から大分赤十字病院に転勤してきました。

大分赤十字病院に入職した当時は、これまでとは違った環境、一からの人間関係の構築、新人ではないので一定の技術を求められていることもあって、少し大変な時もありましたが、赤十字病院は全国どこでも共通のキャリアラダーを使用していますので、既に習得している技術は大丈夫でしたし、困るようなことはほとんどありませんでした。
むしろ、これまでのやり方と、大分赤十字病院のやり方が違うところをしっかり教えてくれたので、入職当時は、働きやすい所だと感じましたね。

今回、私は熊本地震の災害救護活動を行ってきました。
震災があった日の夜に出発して、朝方に熊本市の小学校・避難所に到着、まずはアセスメントとして、被害状況や必要な物資の確認を行いました。そして、どういった患者さんがいて、何を必要としているのかを確認して、本部にその情報を持ち帰って「ここの状況はこうです」ということを伝えることが最初の任務でした。

テレビで報道されていた被災地の状況は大変でしたが、熊本市内では普通に会社に行く人もいたので、当初の被害はそこまで大きくなかった様子で「被害が大きいところには別の部隊が行っているので、今ここにいる部隊は待機して下さい」と通達がありました。そして「益城町の総合体育館に、16時から24時まで行ってくれ」と指示があり、実際に行ってみると、益城町に入った時には家は崩れ、道はガタガタ、警察も出動しているなど、被害の差に衝撃を受けたことを今でも覚えています。
長崎原爆諫早病院の班と一緒に益城町に入り、大分の班は外科系ドクター、諫早の班が内科系ドクターで、総合運動公園体育館のホールを借りて、内科系と外科系のブースを作り、16時から24時まで治療を行いました。

その時は幸いにも患者さんの中に大きなケガをしたという方はおらず、「昨日ケガして、今になって痛くなってきた」という方が多くて、被害状況的には部隊もたくさん必要ないということなり、24時になって本部に戻り「翌日帰りましょう」という話しをしていたら、1時に本震が来て、立っていられないほどの地震で現場も混乱するような状況になりました。
僕たち医療班は「熊本赤十字の救急を手伝いに行ってほしい」ということで、ドクター1名と看護師3名の4人一組となって、救急外来で4時間ほど医療活動を行いました。

熊本赤十字は停電していて医療物資も少なく、、使えるものをかき集めて「ここにある物を使って下さい」というような状況でした。
しかし、そんな状況下でも熊本赤十字の対応力はすごかったです。完全な停電になって真っ暗の中、懐中電灯を照らしながらドクターが縫合を行っていたんです。その後は別の棟の電気が復旧したということで、そのエリアにあった物資・人など全て移動させたのですが、熊本赤十字の判断力と統率力はさすがでしたね。

その後も余震は続いて怖い状況ではありましたが、チームで患者さんを診て出来ることをやり、エレベーターも止まっているので担架に乗せたまま4階まで患者さんを運んだりと、出来ることをひたすらやっていました。

今回の救護活動を通して実感したのは、救護活動は個人ではできないということです。
これまでは「災害で救助に行く」というのは、主役は医療班というイメージがあったんですけど、実際には、事務の主事さんが車を運転して下さり、スケジュールの管理、道具の管理や次の準備といった、「既に準備されている所に僕は乗っかっている」だけだと気付いた時に、医療班だけでなく様々な立場の人が協力することで災害での活動がスムーズにできることを実感しました。

病院概要

所在地 〒870-0033 大分県 大分市千代町3-2-37
TEL 097-532-6181
FAX 097-533-1207
病床数 340床
診療科目 呼吸器内科消化器内科循環器内科腎臓内科肝・胆・膵内科糖尿病・代謝内科神経内科外科整形外科脳神経外科消化器外科血管外科歯科口腔外科救急科小児科泌尿器科リウマチ科放射線科病理診断科麻酔科皮膚科歯科矯正歯科眼科産婦人科リハビリテーション科腎・泌尿器センター肝胆膵センター
看護配置基準 7対1
救急指定 2次救急
URL http://www.oitasekijyuji.jp/

バス ・JR「大分駅」前から大分交通バス(新川経由行き)に乗車、「日赤病院前」で下車 徒歩3分