関西 / 兵庫県 / 宝塚市小浜4丁目5-1 宝塚市立病院
医療者中心になる手術室だからこそ、患者様の尊厳を大切に。
宝塚市立病院 関西 / 兵庫県 / 宝塚市小浜4丁目5-1 Y.S
役職
師長/主任

―手術室に長く勤務された後、ICUに移動された理由は何ですか?
8年目を過ぎたときに、周術期という手術を受けられる患者さんの時間軸に添って術前・術後などにどういう風に患者さんが過ごされているのか、そこにナースとしてどういう風に関わるべきなのかということを学習したいという思いでした。本でも読めますが、実際に体験したいということで希望を出しました。2年いて、手術室に戻りました。主任になるタイミングだったのでポジション的なものもあったと思います。

―手術室で働く中でどういう方が向いていると思いますか?
手術室というのは基本的には患者さんに麻酔がかかって眠っておられる方が非常に多いので、医療者が中心になって関わって手術をしていきます。そこの中で患者さんが本来は中心に手術を行っていきますが、患者さんが寝ているがゆえに患者さんの思いが届きにくいです。本当はこうして欲しかった、こういう気持ちだったということがなかなか表出できないので、より倫理観が求められる部署です。なので、できるだけ患者さんに寄り添った看護ということが意識でき、展開できる人が手術室に向いていると思います。後のスキル的なことは学習する段階で習得は出来ると思います。病棟でもそうですが、より患者さんの目が無い、家族がそこの場面を見ているわけでもないので、より高い倫理観が展開できるスタッフでないと難しいと思います。

―学生さんが手術室に見にくるときに、ポイントはありますか?
学生さんには普段体験できない見ることのない空間なので、すごく興味を持ってきてくれています。来た時には働くということを通して手術看護はこういうことなんだよというよりは、私たちが働く姿を見て働く意味、看護のすばらしさを体験してほしいです。質問されたことに対しては、質問の答えに添って説明しますが、基本的には実際に働いているスタッフにシャドウイングといってついてもらって、実際に動いて貰って手術室のナースはこういう仕事なんだということが伝わるように心がけています。最初は興味でいいと思います。どういう所なのかなというのを見て、分からなかった事知らなかった世界がどんと広がってほしいです。手術室看護とそこが繋がるのはそのときには難しいかもしれませんが、普段見る事のないセクションでこういう人たちが働いていて、患者さんへの関わりは手術では機械に渡すだけが仕事ってドラマではそういう所に着目されるので思われがちですが、高い倫理観が求められたり中心にいるのは患者さんだという気持ちがより寄り添えるナースだよというのを体験しながら学んでもらえるようにと思っています。

―学生さんに病院の魅力をお願いします!
女性ってライフワークで人生設計という部分で同じ職場にずっといることは難しいと思いますが、私はこの病院で地元というのもありますが働きやすい職場だということは思っています。福利厚生のいい面だけではなく学習面やサポート、PNSも入っているので魅力が多くて長く勤められる病院なので、是非来ていただきたいです。