１． 大切にしている看護への思いを教えてください
一言で表現するなら、「その人らしさ」を常に心がけています。病気は今まで当たり前と思っていた日常に大なり小なり影響を及ぼします。時には最期まで病気と付き合っていく必要があり、それにより生活だけでなくその方の人生そのものにも影響してくることがあります。またその様子を傍で見守っている御家族や御友人も辛い思いをすることがしばしばあります。そのような方々が病気になる前の日常を少しでも取り戻せている、もしくは「その人らしく」時間を過ごせていると感じられるよう常に意識しています。

２． 看護師長として力を入れていきたいと考えていることを教えてください
「患者・家族ファースト」な現場になるようさらに力を入れていきたいです。ただその前に自分自身の心身が健康だからこそ、細部にまで意識を向けた質の高い看護が出来ると思っています。毎日多忙ではありますが、スタッフひとりひとりが長所を活かし、活き活きと働ける職場作りに力を入れていきたいと考えています。

３．がん性疼痛看護認定看護師としての活動を教えてください
私は当院のがんサポートチーム（以下 チーム）に所属しています。今年から看護師長となり自分自身に余裕がまだ持てないため、現在は自部署の業務優先でチーム活動になかなか参加できていません。ただ自部署のがん疾患による症状コントロールやコンサルテーションは率先して対応させていただいています。
看護師長と認定看護師の二足のわらじは正直大変です。それでも看護は世界共通です。管理者として、実践者としての視点を持ちながら、ひとりでも多くの方が「その人らしく」日常を過ごせるよう微力ですが活動しています。

４．師長として看護師を目指す学生さんにメッセージをお願いします。
どんな仕事にも共通して言えることですが、楽しいことばかりではなく、辛いこともあるし、悔しい思いもします。また自分の不甲斐なさに涙することも・・・。そんな皆さんの成長を促せる教育体制や思いをフォローできる体制が当院にはそろっていると思います。また当院には様々な資格を持って活躍している看護師が大勢働いています。自分自身のキャリアを考えると、このようなロールモデルと働くことで視野が広がると思います。