リハビリ看護のお仕事って?

リハビリ看護のお仕事って?

リハビリテーションにおける看護は、一般病院や急性期・療養病棟と業務が全く違います。よってリハビリ看護の経験がない看護学生さんや看護師さんはどういうお仕事なのかピンと来ないかもしれませんね。

一番のポイントは、看護の「やりすぎ」「やらなさすぎ」に注意することです。患者さんのペースに合わせ、出来ることは患者さん自身で行ってもらい、出来ないことはお手伝いするというのがリハビリ看護の基本です。患者さんのペースで行動できるよう我慢強く見守ることがとても大切なのです。

そこでナスナスがリハビリテーションで働く看護師さんのある日の日勤業務内容をご紹介します!

※業務内容は一例です。病院によって違います。

リハビリ看護の1日スケジュール例

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夜勤者と日勤者が一緒に病棟全員の患者さんにあいさつします。この時に、移乗動作や自主訓練での注意事項等があれば全員へ伝達します。

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セラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)とミーティングをします。看護師からセラピストへは患者さんの病状を伝達し、セラピストから看護師へは動作の指導や自主訓練の指導を行うための時間確認をします。

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夜勤者から日勤者へ申し送りをします。

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リハビリ前にバイタルサインと全身状態の観察を出来る限り行います。リハビリ患者さんの状態は様々で、一通り身の回りのことが出来る方と、寝たきりの方がいます。 その患者さんに合った方法でリハビリと看護を行う必要があります。

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常食から介護食を食べている患者さんまで様々です。自己摂取が困難な患者さんの食事介助を行います。

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午前中に回れなかった患者さんのバイタル測定や処置を行います。この他に、セラピストが考慮した看護師の見守り下で実施する自主訓練を一緒に行います。自主訓練内容も患者さんによって様々です。空いた時間に記録の入力を行います。

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日勤者から夜勤者へ申し送りをします。

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これで1日が終了です。お疲れ様でした!

業務内容をご覧の通り、リハビリ看護は、一般病棟等に比べて処置はかなり少ないです。点滴もほとんどなく、配薬管理、胃ろうや経鼻チューブの管理、バルーン管理、インスリン管理程度です。

ではリハビリテーションにおける看護師の重要な役割は何でしょうか。 それは、患者さんが日常生活を円滑に過ごせるようにサポートすることです。

例えば、朝と夕方に更衣を行います。他にも、ベッド上でオーバーテーブルを用いての食事は禁止しており、食事を摂取する患者さんを全員車椅子へ移乗して食事摂取をしています。他にも、日中は尿意の有無に関係なく出来る限りトイレへ誘導し、トイレでの排泄を行えるように手伝います。

このように、リハビリ病棟ならではの看護があるのです。看護処置の技術の代わりに、トランスファーの技術が大変上達します。また、患者さんの状態に合わせてゆったりと看護できる環境なので、じっくり患者さんに関わりたい看護師さんに向いているのではないでしょうか。

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