与薬の基本!与薬までの確認作業を覚えよう!

与薬とは、病気の症状に合わせて、薬を処方して与えることをいいます。
一概に「薬」と言っても多種多様、使用方法も薬の数だけあり、不安になっている看護学生さんもいるのではないでしょうか…?
与薬を行う際には「確認」がとてもとても大切です。

与薬までの確認作業を覚えよう!

① 与薬の指示

② 指示内容と薬剤を確認しましょう

ここで大切なのが確認!「薬剤名」「用量」「用法」「時間」を確認します。
詳細な指示が必要な場合は、必ず先生に確認しましょう!

指示内容と薬剤を確認しましょう

③ 薬剤を取り出します

ここでも確認を忘れないで。
「患者さんは正しいか」「薬剤名は正しいか」「投与の目的は?」「用量に異変はないか」「正しい方法であるか」「指示通りの時間になっているか」をしっかり確認してください。

薬剤を取り出します

④ 投与の準備を行います

ここでも確認に次ぐ確認!
「患者さん名」「薬剤名」「投与の目的」「用量」「投薬方法」「時間」を確認します。
患者さんには必ずご本人に名乗っていただき、フルネームを確かめます。

投与の準備を行います

⑤ 与薬

正しく服用しているか確認しましょう。
また、副作用がでていないかを注意深く観察する必要があります。
特に、患者さんに及ぼす影響が大きいと言われている薬剤(抗がん剤、糖尿病用剤、血液凝固阻止剤、ジギタリス製剤、高濃度注射用カルシウム製剤、筋弛緩剤、インスリン製剤、免疫抑制剤、抗てんかん剤、テオフィリン製剤、精神神経用剤、不整脈用剤)はその取扱いに十分注意しましょう。

与薬

起こりやすい医療事故とは?

与薬による医療事故の原因は様々あります。例えば…

  • 医師の処方量の間違い
  • 禁忌薬剤の処方
  • 処方薬剤の間違い
  • 単位の間違い
  • 投与方法の間違い
  • 患者間違い

システム上で数字を入力したり、クリックをしてカウントしている場面において事故が起こりやすいことが特徴。ダブルチェックとして先輩に確認してもらうのが良いでしょう。
与薬には医師や看護師、薬剤師と多くの職種が関わっていますが、看護師はその最後の砦としの役割があります。
実際に患者さんに接しているからこそ、一つひとつの確認を徹底的に確認することが求められます。

ここで復習!

事故を防ぐためのチェック方法 6つのRをもう一度!!

Right Patient 正しい患者さんであるか

Right Drug 正しい薬であるか

Right Purpose 正しい目的であるか

Right Dose 正しい用量であるか

Right Route 正しい用法であるか(経路)

Right Times 正しい時間であるか(投与時間)

はじめはゆっくりで構いません。
丁寧すぎるくらい確認し、さらにダブルチェックを心掛けましょう。
経験を重ねると先入観や思い込みが先走り、大切な「確認」を飛ばしてしまうことがあります。
そうならないためにも、今の段階から一連の確認をしっかりと覚えておきましょう!
きっと、患者さんの安心・安楽に繋がりますよ!