ターミナル患者さんへの理想的な看護って!?

先輩ナースから愛のメッセージVol.2

看護学生のお悩み

実習で初めて患者さんの死を経験し、精神的に落ち込んでいます。

今後はたして十分なターミナル看護ができるようになるのか、患者さんの死を乗り越えられるのか、とても不安です。

先輩ナースの皆さんはターミナルの患者さんに対してどのように看護をされていますか?

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新人ナースです。大切なのは命の長さではなく、人生の中でどれだけの達成感や幸せを感じられたかが重要であるということを実習で学びました。

看護師は人の最期に関わる仕事です。そこでの援助で患者さんへの喜びをたくさんつくってあげたいと私は思います。

初めて患者さんの死を経験した時は本当に辛かったです。しかし経験を重ね、気持ちをいつまでも引きずってはいけないと言うことを学びました。 院内には他にも、回復を目指して病気と闘う患者さん、未来がある患者さんがいるのですから…。

この感覚は実際に仕事をやってみて初めて身につくものだと思います。

死に対して慣れていく自分が怖いです。 そんな自分が嫌になり落ち込む事も多々ありますが、看護の在り方をしっかりと持っていれば大丈夫だと思います。 私は、意識が無い患者さんに対しても手抜きしない看護、苦しみながら病気と闘っている患者さんへの癒しの看護を目標に日々頑張っています。 院内には他にも、回復を目指して病気と闘う患者さん、未来がある患者さんがいるのですから…。

自分がターミナルに入った時を想像したら答えが出る気がします。

最初の頃は余裕がありませんでしたが、2年目からは「私で良ければ看取らせてください。側にいますよ。」 と思いながらターミナルの患者さんに接するようになりました。 田舎だったので家族がなかなか面会に来れず一人でターミナルを過ごす患者さんも多かったので…。

図々しいのかもしれませんが、そう思いながら看護していると患者さまに伝わるものは何かあると思います。

患者さんが亡くなった時は、はたして自分の看護は十分だったのかと落ち込んでいました。 それからターミナルに関する本を読んだり、講演会に出向いたりして「私が考えていることは間違いじゃない」と安心しました。

患者さんが亡くなると毎回悲しい気持ちになりますが、後悔しないように患者さんとたくさんの思い出を作ること、 患者さんの看護や最期に携われた事に感謝することが大事だと思うのです。

辛い、悲しいと思えることは、それだけ一生懸命患者さんを見ていた証なのです。

死が近づいた時、人は誰かを求めるでしょう。 それは、身近な家族や親戚、友人かもしれませんし、私たち看護師のような医療者だったりすることもあります。

私はなるべく患者さんのご家族・キーパーソンなどに寄り添っていただけるように調整します。 時には、患者さんと同じくらいの時間をかけてご家族のお話を聞くことも大事にしています。

看護師ほど生と死を間近で感じる職業はありません。最期はみんな苦しそうで辛いですが、その分たくさんのことを学びます。

私を看護師として育ててくれるのは患者さんの存在です。ターミナル期の看護を考えたり、勉強したいと思うのも患者さんがいるからこそ。 患者さんは私に言葉では言い表せない色々なメッセージをくれます。

最期の貴重な時間を共に過ごし、生きるとは何か、死とは何か、人生とは何か、愛とは何か…多くのことを考えさせられ、人として、そして看護師としての学びがあります。

最期を見送る時は悲しくもありますが、感謝の気持ちを心でつぶやいています。

亡くなるまで痛みがあった患者さんのエンゼルケアで「いつも痛がってたから…」とボルサボをいれてお見送りしたスタッフがいました。 正直、看護師は人の死に慣れてしまいがちです。けれども私は慣れちゃいけないって思います。

家族の前で泣けない分、見えないところで故人に対して敬ったり気遣ったりしてお見送りすることが大事ではないでしょうか。

先輩ナースから愛のメッセージVol.2
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いかがでしたか?先輩ナースからのメッセージは参考になりましたでしょうか。

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