看護するのは身体的なものだけじゃない!心の看護が重要な精神看護の世界

最初の診療科振り分けの際に人気がある内科、小児科、外科など・・・・。
ですが、SNSなどを見ているとたまに希望診療科に行けなかった。なども書き込みもあったり・・・。
その中でも初めての精神科に戸惑いと隠せないものもチラホラ・・・。
そこで!
今回は精神看護の世界を少し見てみましょう!

看護するのは身体的なものだけじゃない!心の看護が重要な精神看護の世界

精神看護とは

「病は気から」という言葉が昔からあるように身体の調子と心の調子は切っても切れない関係です。実際に介護施設や養護施設では動物と触れ合うセラピーにより身体的にも改善の方向に向かったという報告も少なくありません。

精神看護とは・・・

精神看護とはその名の通り精神的な問題を抱える患者さんの看護、ケアの事です。
ここで精神看護=精神科での看護と思っている方もいるかと思いますが心のケアというところでは変わりはありませんが精神看護は対象者に限りがありませんのでもう少し広い範囲での精神的看護といえます。

とはいえ!
精神看護=精神科での看護ではありませんが、実際精神看護が最も必要なのは精神科であることは変わりありません。
精神科はほかの診療科と異なり心のサポートが重要視されるため、ほかの診療科を経験されたことがある方でも大きな違いを感じることがあるでしょう。

精神科の主なお仕事

精神科で働く看護師さんは、患者さんとコミュニケーションをとりながら心のケアを行っていくことが主な仕事です。
そのために必要なのは人間関係でも最も必要な「信頼関係」です。
心のケアを必要とされている方を理解し、尊重することでお互いの信頼関係を築き更なるコミュニケーションをとることでストレスの緩和にもつながります。

適切なコミュニケーションの取り方は患者さん個々により変わってきますので、そのためにもまずは状態評価を行いましょう。

最初に、来る患者さんのほとんどは自身に起こっている変化に気づいているわけではなく、中には認めたくないという感情を持っている方もいます。
その中では患者さんはとても否定的でこちらから話す言葉に対して強く反発してくることも多くあります。

精神科ではこのような患者さんの声に耳を傾け、今必要なものはなにか日々の様子を観察してゆっくりと正確に判断することが重要です。

精神科の主なお仕事

また心を閉ざした患者さんは自分に目を向けることが難しかったり、色々なトラウマの中で思い通りに動けない方も多くいらっしゃいます。そんな方の健康管理も一つの大きな仕事です。
食事や睡眠、身だしなみを整えるだけでも自分に自信を持てる人だっています。
そんな少しのお手伝いも精神看護では大事なことなのです。

精神科の主なお仕事

そして状態評価ができたらその人にあった薬の投薬に入ります。
精神科での治療は薬物療法が一般的ですが、患者さんによっては投薬を拒否したりバレないように吐き出す人もいるので一般病棟の方よりも注意が必要です。

精神科の主なお仕事

このように精神科ではいかに信頼関係を築けるかという事が一番のカギになってきます。
最初から心を開くことはもちろん簡単ではありません。
初めての精神科で自分自身の心が折れてしまうこともあるかもしれません。
実際に筆者の友人は精神科のクリニックで働いていますが、理解しがたいことや場合によっては暴れてしまう方もいらっしゃるといいます。
でも、回数を追うにつれて、何人もの方とお話することで、確実に自分自身の存在がその方にとって安心する場所になることがあるとぜひ覚えておいてください。

精神看護は普通の看護に比べると全く違うところもありますが、きっとやりがいを見つけられるところだと私は友人の話を聞いて思いました。

次回はそんな精神科の病棟での一日をご紹介できればと思いますのでもしよろしければお読みくださいませ。

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