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奥野 史子 さん

病院 伊勢赤十字病院

地域 三重県

カテゴリ 認定/専門看護師

卒業校 三重大学医学部看護学科(看護学士)聖路加国際大学 看護学研究科 修士課程(精神看護学)

私のキャリアと看護師として大切にしていること

1.ご自身のキャリアについて紹介して下さい。
もともと心理学に興味のあった私は、心も体もケアできる看護師という職業を目指して、看護学科に進学しました。在学中に、精神看護学の授業の中でリエゾンナースという役割を知り、興味を持ったのが、現在のキャリアを志す第一歩でした。リエゾンナース(=精神看護専門看護師)を目指そうと決心し、大学卒業後、リエゾンナースが実際に活躍している急性期病院に就職しました。身体疾患で病院へ来られる患者さんとその家族には、身体的な疾患に対するケアだけでなく、闘病生活や日常生活での喪失など精神的なケアも合わせて必要な場面を実際に経験し、リエゾンナースと協働する中で、ますます専門的な精神的ケアを出来るようになりたい!と強く思いました。外科・内科病棟や外来などでの6年の臨床経験を経て、専門看護師養成課程のある大学院へ進学し、精神看護についてとことん学びました。修士課程修了後、元の病院へ再就職、精神看護専門看護師の資格を取得して、6年間、救命救急センターなどでスタッフをしながらリエゾンナースとして活動しました。最近、生まれ故郷の三重県に戻り、現在は伊勢赤十字病院でリエゾンナースとして働いています。

2.看護師として大切にしていることを教えて下さい。
急性期病院で働いていますが、「治療や看護を受けて良かった」と思ってもらえるようなケアを患者・家族へ提供することです。病気は、体だけでなく心への負担も大きく、また生活ががらりと変わってしまう可能性もあり、病気をもちながら生きていくということは、私たち医療者の想像以上にとても大変なことです。看護師は、出来るだけ患者・家族に一番近い立場で、一緒に考え、意思決定し、一緒に乗り越え、あるいは亡くなっていけるようなお手伝いを出来る存在だと思っています。治療を受けることは怖い、嫌だ、と苦痛に思われる方もいらっしゃいます。そのような方にも寄り添い、一緒に病気と向き合っていくことで、頑張って良かった、最期までやりたいようにやれたと患者・家族に思ってもらえるようなケアを医療チームみんなで提供することが大切だと感じています。また、自分だったら…、自分の家族だったら…という視点はいつも忘れないようにしています。
さらに、患者・家族だけでなく、一緒に働く臨床看護師や医師などすべての医療スタッフのニーズを考えるようにし、仲間を大切にしながら、チーム医療を行いたいと思っています。そのためには、リエゾンナースとして良いケアを提供できるよう、看護師としての誇りをもっていられるように、自己研鑽は重要だと思っています。

3.これから、専門看護師として取り組んでいきたいことを教えて下さい。
 専門看護師として6年目を迎え、新たな組織での精神科リエゾンチーム活動を中心に、患者・家族へ必要なケアを届けるためには、リエゾンナースだけでなく、看護師みんなが精神的ケアを行えるように一緒に考えることが出来る協力体制を作っていきたいと思っています。また、身体疾患で来院された方に未治療の精神疾患があったり、自殺企図で搬送される危機状態にある方など、精神的サポートが手薄な状態の方を専門的ケアにつなげていくサポートに力を入れていきたいと思っています。そのためには、病院内だけでなく、地域へ自ら出てケアを提供していく準備もしていきたいと思っています。
また、これまでもせん妄ケアを中心とした研究は行ってきましたが、専門看護師の関わるケアの成果を研究として可視化することを続けていきたいと思います。患者・家族により良いケアを提供するために、困難と感じるケア方法の開発や、精神的ケアの標準化を目指しています。

4.学生さんにメッセージをお願いします。
 リエゾンとはフランス語で「架け橋」という意味です。リエゾンナースとは、精神的ケアだけでなく、身体的ケアを行う多職種との「架け橋」になりながら、患者・家族へより良いケアを提供するための調整役割を担う、いわばコンダクターのような役割を発揮します。時には大変で難しいこともありますが、患者・家族により良いケアを提供出来るだけでなく、医療チームにもやりがいを見出してもらえるような働きかけが出来た時、とても充実した気持ちになれる、素晴らしい役割です。
看護師には様々な活躍の場があり、専門性をもった看護師も増えています。私の場合は目指す方向性がすぐに見つかりましたが、実際には、臨床で経験してみてさらに具体的なビジョンが明確化しました。学生の間や新人の間に様々な看護師に出会い、自分の目指したいモデルを探してください!

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