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楢木野 聖美 さん

病院 大分赤十字病院

地域 大分県

カテゴリ 経験3年目以上

卒業校 日本赤十字九州国際看護大学

その瞬間を成功体験にしてあげたかったんです

昨年までの2年間、新人さんのプリセプターを担当して、現在は病棟のチームリーダーをしています。
プリセプターとして働いた2年間では、新人さんの気持ちを第一に考えてあげる指導や接し方を心掛けてきました。
自分自身が新人の時に思っていたことを振り返っていましたね。
新人さんは仕事に来るだけで大変。その思いや緊張をくみ取ってあげながら、敢えてこちらから新人さんに挨拶を積極的に行うことなど、声かけを心がけていました。

新人さんの子の悩みを聞く、話をする場として毎月面談を実施していました。
もちろん負担になりながらする面談は意味がないので、新人さんに相談をした上での実施です。
目標についての話し合いや、嫌なこと、嬉しかったこと、睡眠がとれているか…などといったプライベートな部分にも焦点を当てるようにしました。
高い目標を設定し過ぎず、1年目の目標である「指導があって実践が出来る」ということゴールとして定めていました。各自のペースに合わせながら、進めてあげることを大切にしながら、今も指導にあたっています。

プリセプターとして働いた1年目は、私の同期と一緒取り組みました。この時、「自分たちだけでどうにかしなければならない」と負担を背負い、新人さんが失敗すると自分たちの教え方が悪かったんだ…と反省をする日々でした。
しかし、2年目になると色んな事が見えてきました。
病棟全体を巻き込み、「皆で育ててあげれば良いんだ」と。自分の経験も少しずつ上がってきて、他のスタッフや師長・係長を巻き込みながら、新人を育てていきましょうという声掛けが出来るようになったのは、大きな違いだったと思っています。
大切なことに気付かされた2年間になりました。

私自身、1年目は色んな苦労をしてきました。
研修でマニュアルに沿って教わり、病棟で勉強をして、実際に患者さんへケアを提供する場面で、ペアで動く先輩のやり方が違っていた時がありました。
その時は教わりながらケアを行いましたが、いざ別の先輩とペアを組んだ際に、また違ったやり方を指示され、戸惑う場面があったんです。
同期の中でも、どれが正解なのか、どの先輩の指示を聞いて動くことが良いのかなどを迷い話し合うことも多くありました。
担当してくれていたプリセプターの方によっては、その後そういった矛盾が改善することもあり、自分がプリセプターになった際は新人さんに同じ思いをさせないでおこうと心がけて取り組みました。
その為にも毎月のチーム会で現在の業務をマニュアル化し、「しっかり共有するように」と発信できたのは自身の経験があってのことだと思っています。

新人さんや若手の方が働きやすいように、学びやすい環境づくりにも意識を払っています。
入退院の激しい病棟なので、忙しくすることが多々あります。声を掛けづらい雰囲気など、自分たちが新人の頃は敏感に察知していたので、そう思わせないと同時に、慣れ合いにならないような環境づくりに徹しています。
その日の疑問はその日に解決できるようにするということを重視していますね。

プリセプターになって2年目の時にとても印象的なことがありました。
新人さんが入職して5ヶ月目くらいで夜勤ができるようになってきたとき、朝方に患者さんが急変されました。
受け持っていたその新人さんが「いつもと様子が違うんですが…」と気づいたんです。すぐに様子を見に行くと、呂律が回っていない、話し方に力が入っていない…。患者さんは脳梗塞でした。
そこからは処置に追われました。新人さんも指導の元、患者さんへの声かけや、手伝いなど必死についてきてくれました。
ですが初めての急変ということもあり、患者さんが少し落ち着いた時、ナースステーションに戻ってついに泣いてしまって。
その瞬間、「その子をいったん休ませて後は私たちがやろうか…」と思いましたが、そうなるとその子にとってそれが出来なかった、失敗した経験になるのでは…と。そうなるのなら急変に気付き、先輩のやる処置についてこられたその事実自体を、成功体験に変えてもらおうと思ったんです。そしてその患者さんが転棟するまで担当を続けてもらいました。その後、患者さんが元気になった時に「あの時の新人さん、ありがとう」とこちらに言いに来てくださいました。
私自身の心にも残っていますが、新人さん自身にも本当に忘れられない出来事だろうと思います。

大分赤十字病院の教育は新人さんには丁寧かつ優しく接することが特徴です。
わからないことは残さない、わかるところまで病棟・病院全体で支えてくれる環境が整っています。
スキルアップができ、自分の力を伸ばせる場所だと自信をもって言えます。
検討されている方は、安心して、同時に楽しみにしてきてくださいね!

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