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尾立 和美 さん

病院 大分赤十字病院

地域 大分県

カテゴリ 認定/専門看護師

卒業校 看護学校

患者さんが何を感じているのか、常にキャッチできる姿勢が大切です。

〜緩和ケア認定看護師〜

◆現在のお仕事を教えて下さい
現在、緩和ケアチームの専従看護師として働いています。
主に入院患者さんでがんの病状や進行、身体・精神症状が出ている場合のケアをしています。
直接ケアするときもありますし、コンサルテーションという形で他の看護師にアドバイスをすることもあります。
状況によりけりですが、直接患者さんに会ってみて何らかのコントロール方法が必要か判断したり、その時々の患者さんに応じた対応を考えたりしています。
病棟の医師や看護師から連絡を受けてそういう介入を始めたり、外来の患者さんでも必要な状況があれば介入したりしています。
あとは診断時の病状説明に同席して、理解の確認をしたり意思決定の支援を行ったりしています。
それに合わせて精神的な面のフォローも行っています。
医師が治療方針について説明し、そのあと患者さんやご家族がそれに返事をしなければなりません。その場に同席して病状の理解や治療の理解を促す役割をしたり、どういう治療の選択をしていったら良いか、情報の整理のお手伝いを行っています。

◆緩和ケア認定看護師を目指したきっかけは?
もともと私は外科病棟に勤務していました。当時私が勤めていたところは手術が主体で癌患者さんの化学療法や放射線療法を継続的に行っていく病棟でした。
終末期の方もいらっしゃって、その頃はDPC(入院1日あたりの定額支払い制度。2003年より導入)もなく入院期間がすごく長かったんです。
1度治療を開始したら目途が付くまで何か月も入院しなくてはいけない中で、患者さんが色んな症状を訴えられます。
そういう時に「何かもうちょっとできることがあったらいいのに」と思うようになりました。医師と色々相談しながら処置を考えてもうまく症状がとれない、治療の途中で患者さんがもう帰りたいとおっしゃってもそれを叶えてあげられない。
力不足を感じていたときに認定看護師という資格があることを知りました。
 
◆認定取得後、何か変化はありましたか? 
コミュニケーションの技術が変わったと思います。
今までは外科病棟で普通の看護師だったわけですから、治療の流れの中で患者さんとお話をしていました。そのときはどちらかというと医療者優先のコミュニケーションだったと思うんですよね、自分では気づいていませんでしたが。
学校で色んな勉強をする中でコミュニケーションの知識も変わっていったし、患者さんのお話の聞き方がスキルとして違ってきたと思います。
具体的には患者さんが自分の言葉で語れるような言葉の持って行き方ですね。こちらから「〜ですか?」という聞き方ではなくて、患者さんがそのことをどう思っているか、考えているかというオープンクエスチョンになるような聞き方をしていったりだとか。
コミュニケーションの方法として反復法や共感を使ったりしながら患者さんが自分の言葉で語れるようにすることも習いました。
学習すればするほど、患者さんが自分の言葉で語るというのが大事だなと思います。

◆心がけていることはありますか?
私自身が何かを考えて患者さんと向き合うというよりも、患者さんや家族の方たちがその状況の中でどう感じているかなと思うのが先ですね。
病気のことをどう捉えてこれからどうしていこうと思っているのか話しながら言葉できちんと確認する場合もありますが、そうじゃない場合もありますよね。自分の気持ちを語りたくない患者さんもいらっしゃいますから、その辺は患者さんの気持ちを感じ取りながらできることを考えています。
自分の中で「こうしよう」「こうでなければいけない」というのは持っていないように思います。

◆病院としての活動を教えてください。
緩和ケアチームは、医師が5人、看護師3人、薬剤師2人が主要メンバーです。あとは緩和ケア委員会の活動もあり、そこには違う職種の人もいます。必要であれば栄養士やソーシャルワーカーの人に相談することもあります。

緩和ケアチームの活動としては週に1回、チームのカンファレンスと患者さんのラウンドの時間を作っています。その時に緩和ケアチームと病棟のスタッフとで情報のやり取りをしながらいい方法を検討していくようにしていますし、その時に主治医が同席出来たら先生にも一緒に入ってもらうようにしています。
あとは、毎日患者さんの状態は変わりますから週1回のカンファレンスを待っている訳にもいきませんので、毎日入院患者さんの病棟にいって患者さんの様子を確認したり、スタッフに情報を聞いたりします。お薬の調整が必要なときは緩和ケアチームのスタッフと相談することもありますし、その場で主治医と話し合うこともあります。そこはタイムリーに柔軟に対応しています。

病棟のスタッフとコミュニケーションをとる中では、みんな患者さんのことに関しての困りごとなども情報提供してくれます。
また、こちらが提案することに関しても、熱心に聞いて一生懸命にやってくれます!
なので、コミュニケーションはすごく取りやすいですね。

◆今後さらに目指していることは?
病棟に関わらず、どこでも患者さんの緩和が必要な苦痛の症状をしっかりキャッチ出来て対応していけるような体制づくりが必要かと思います。
そのために、行っているのが症状のスクリーニングというものです。
苦痛のスクリーニングを継続的に行うことと、必要に応じた介入をタイムリーにできる体制づくりを目指していきたいです。

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