―救急を希望された理由はなんですか？
最初はどこの科に行きたいという気持ちがあまりありませんでした。ここは救急医療センターがあるというのを知って私が持っていた救急医療センターの病棟は初療というか、救急外来で働くのかなと思ってやりたくて希望しました。でも、実際入ってみたら救急の病棟で3年目以降に救急外来で働けるというのを知って、今はそれを目標に働こうと思っています。最初のきっかけはスクラブを着たくて。（笑）

―就活中に病院はたくさん見られましたか？
そうですね。インターンシップも見学も行きました。

―宝塚市立病院に決めた理由は？
2交代制ということと、PNSがあるということです。関西圏で決めたかったこともありました。あとはインターンシップに来させてもらって雰囲気が良いなと思い決めました。

―実際働いてみていかがですか？
1年目は覚える事もたくさんあるし失敗もいっぱいするから怒られるだろうなという想像をしていて、きっとつらい1年目になるだろうなと先輩に聞いていたこともありました。でもいざ入ってみると、救急医療センターの先輩方はすごく優しくて、ちょっとできたことがあったらすぐ褒めてくださいますし、失敗したら「どうして失敗したのかな？」と先輩が一緒に考えてくださいます。「こうしたらよかったよね」という振り返りを一緒に優しくしてくださいますね。怒られるというよりも一緒に先輩が考えてくれるという感じで先輩に恵まれた職場だったなという1年目です。看護師の仕事って自分の中で思っていた、学生の時にできなかったことが出来るじゃないですか。注射をしたり点滴をしたり業務的なことが中心になのかなと思っていました。いざ働いてみると救急って忙しい中でも看護面、患者さんの気持ちを考え「こうしたほうがいいよね」「この患者さんには合わせてこうしましょうね」という看護面が充実している病棟だなと感じました。その面でもすごく教えてくださっています。プリセプターの先輩は看護面を大事にする方で、そのまま教えていただいて、「この患者さん今見てどう？」と聞かれ「わからないです」と答えると「髪の毛べたついてるよね、洗髪してあげたいよね。じゃあ、今日のケア項目にはあがってないけど洗髪してあげようか」と細かくどこを見て何を考えたらいいかということを教えてくださって「そっか、こういうことが大事なのか、ここを見たらいいのか」ということがわかりました。業務的なことももちろんそうですが、患者さんの気持ちになって何をしてほしいかなというのを考えられるように勉強できたなと思いました。

―1年目と違っていまの心境の変化は？
正直ずっと1年目がいいなと思います。2年目になるとここの病棟はHCUも担っているので2年目になるとHCUの担当も任せられるようになります。まだ勉強中なのですが、1発目からペアの1人としてHCUを担当するという形になります。HCUは病棟よりも重症な患者さんが多いしICUから押し出しもあるので今までよりも重症度の高い患者さんを診ることになるので今までよりも勉強も深めていかないといけないし、多くの疾患も勉強しないといけないです。HCUの夜勤になると1人なんです。リーダーさんと一緒に診ますが夜間は1人で見ないといけないので責任感が今までよりもあり、そこのプレッシャーもあります。2年目になるにつれて今までよりも任せられることも多くなりますし、それで2年目か…って。（笑）押しつぶされそうな感じには4月・5月くらいになりました。ちょっと乗り越えた感じはありますがまだまだ勉強しないといけないことがたくさんあるのでまだまだ頑張らないとなという感じです。

―インターンシップのみどころは？
私が実際にインターンシップで見ていたポイントは、1年目の看護師さんを見つけてその人がどういう動きをしているのか見ていました。私が次に入ったらその立場になるので、そうなったときに私は不安になりがちなので、どういう風に先輩にフォローしていただけるのかなと思いながら見ていました。私がここで見たのは採血をされているところで、手間取るというか慣れていない感じなのを先輩が後ろから見守っておられて、どうしてもできないところだけさっと手を伸ばしていていました。途中まで自分で頑張るけど分からないところはすぐフォローをしてくださるんだ、それだったら自分もできるかもしれないと思って。あとは雰囲気が大事かなと思います。スタッフさんに対する接し方って患者さんへの接し方にもなるからスタッフさん同士でどういう風にコミュニケーションをとっているか、口調や笑顔、話し方などが優しければ優しいほどここは患者さんにも優しく接しているのかなと思うし、自分の職場の雰囲気にもなるのでポイントかなと思います。