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ナースナースインタビュー Vol.27 みんなが働きやすい環境づくりをしていきたい|医療法人医誠会 医誠会病院 看護部長 上野ゆかり

―看護師としての成長、キャリアアップをしっかりサポート

医療法人医誠会 医誠会病院 看護部長

当院は二次救急以上の急性期病院です。看護師には資格取得後に働くフィールドは様々ですが、最初はまず看護の基礎を学び、その後3〜5年かけていろんな疾患の患者さんに対応できるように基礎のスキルを磨きます。クリニカルラダーを取り入れ、看護継続教育に関しては5年で一人前になれるようクリニカルラダーを取り入れて教育を行っています。 当院は地域救急医療病院なので救急搬送件数が非常に多く、毎年救急搬送件数が大阪でも1〜2位です。月に約500〜600件くらいですね。緊急診断、緊急治療、緊急入院が多く、その後患者さんは短期間で退院し後方施設へ転院されます。そのような環境下で看護と同時に疾患を理解できるようになれることは魅力ですね。 このような急性期病院でありながら福利厚生がしっかりしていることも当院の魅力です。それは病院が単体ではなく医療グループ(企業)だからです。完全週休2日制で、看護師のキャリアを築く上でいろんなサポートも整っています。例えば、学会や研修へ参加する際は、全ての費用を出張費・研修費として医療法人が負担します。そうすることで自己研鑽の場がとても広がります。ある程度看護師としてキャリアを築いた上で、専門・認定看護師というある特定の分野でさらにステップアップしたいと考える看護師に対しても資格補助制度が用意されており、資格を取得するためにかかった費用は資格認定後に全額返金される仕組みです。勉強する環境は全て法人がバックアップします。 また、毎年新卒がグループ全体で50〜60人くらい入ってきますが、遠方者の場合は引越し費用を負担したり、寮も半額を法人が負担するなどのサポートをしています。

―インターンシップから伝わってくる現場の“人間関係”

住友病院 師長

当院のインターンシップではまず副部長が病院の概要を説明し、その後院内の実際の病棟で指導ナースがついて一緒に体験をします。内容はバイタルサインや保清ケアなどを一緒に行います。 学生達がインターンシップを体験すると、現場の先輩後輩の看護師たちの雰囲気を見て「この病院にしよう!」と決める人が増えてきています。一番よく聞くのは現場の先輩と後輩の雰囲気が良かった、丁寧に教えている雰囲気が伝わってきた、という言葉です。就職の決め手は様々ですが、最終的には人間関係を重視される方が多いです。これだけの急性期なら日々の業務も煩雑化すると思いますが、そんな中でもみんな仲良く働けています。 入職4か月後になると私自身が新卒面談をしますが、9割以上の人が先輩プリセプターが優しくしてくれると答えます。「すごくかかわってくれて、厳しい時ももちろんあるが、本当に優しくしてくれる」と答えるんです。

―新卒既卒それぞれに必要な教育形態がある

新卒研修では当院の専門・認定看護師が教える研修や、看護師達が自分達の体験した看護のエピソードを語る研修もあります。また3か月ごとに目標に対する振り返り研修も行っています。9・10月に始まるローテーション研修では、いろんな部署で様々な体験をすることで国が定めている新卒看護師教育のためのガイドラインの「到達目標」を達成していくことができます。偏りが無いように、配属された部署以外の看護のスキルを身に付けることができます。昨年度入職した新卒看護師の達成率は平均80%以上でした。 既卒入職者用には教育パスを作成して、入職後3か月を目安に日勤業務・夜勤業務が自立して行えるという目標のもとパスを使用した教育を実施しています。既卒入職者には指導者が付いて、指導者と教育担当者・師長・所属部署全員がパスを共有できるようにしています。外科・内科、ユニット、外来、手術室などと、各部署のステップが異なるため、入職者一人一人の経験を踏まえて個別性に応じた教育を行っています。更に、入職後1か月毎の所属長面談もパス内に組み込み総合的評価ができるようにしています。

―業務のスリム化でオーバーワークを減少へ

師長プロジェクトで残業時間を削減する目的で業務を改善しています。その結果毎年1時間ずつ残業時間が減っています。昨年度の平均は6.5時間でした。今は看護師が何でもやるわけではなく、多職種が分業して業務を行うようにし、本来看護師が行うべき仕事に集中することで業務のスリム化を図っています。 特に薬剤部との連携を密にして、この2年くらいは看護部薬剤部合同会議をしています。お互いがwin-win関係になるよう業務を整備しています。薬剤師は各病棟に駐在していますが、内服管理や点滴管理業務を薬剤師の方に移行して看護師のオーバーワークを改善したり、クリーンベンチを採用し高カロリー輸液などは薬剤師が準備して看護師に渡すようになったりと、いろいろと整備をしているところですね。

―医誠会病院独自の看護体制をスタート

医療法人医誠会 医誠会病院 看護部長

今年度6月からは、他施設が提唱しているパートナーシップナーシングシステムを、医誠会病院に合った形に作り替えた「ディバディチームナーシングシステム」という制度を導入してゆきます。 これまでは固定チーム継続受け持ち制を取り入れていましたが、部署ごとに独自の方法を行っていてばらつきがありました。そのため、外科系の病棟では残業時間が多く、スタッフも疲弊してモチベーションが下がり、離職に繋がっていました。その病棟ではテスト的にペアナーシング制度を取り入れたところ離職率の低下と残業時間の削減に繋がりました。この病棟の例とパートナーシップという概念を勉強し、協議を重ねた上で、この制度を全病棟で導入することになり、数か月かけて手順を作成しました。

―どんな人も働きやすい環境を作ること

産休育休後にほとんどの看護師が復帰しています。院内保育園があるため利用しています。4人のお子さんを出産して復帰して働いているナースもいます!ママさんナースにも働きやすい環境ですね。 当院では、リフレッシュ休暇と有給休暇を合わせた長期休暇は10日間程度までを認めています。お互いに計画性をもって平等に取得することが大切です。皆が仕事もプライベートも充実すること、「ワークライフバランス」を実現できるようお互いに支援しあっています。 看護部長としてチーム力の強化と具体化、システム化、見える化、この4つ柱を私の管理のポリシーとし、みんなが働きやすい環境づくりをしていきたいと考えています。



●ナスナスでは、医師や看護師をはじめ、様々な分野で活躍されている人々をインタビューしています。また、全国の病院で働く先輩看護師検索や、電子化された全国の病院パンフレットが無料で検索から閲覧までできる業界初の新感覚サイトを通して、看護師・看護学生の就職活動と、病院の効率的な採用活動をサポートしています。



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