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ナースナースインタビュー Vol.23 生きてきた歴史を知り、深く関わり、信頼を築く。|万葉クリニック 看護部長 近藤智明

―その人の全体像を見ること、それが看護です

その人が生きてきた歴史をしっかり見たうえで、その疾患に困っている患者さんをどんなふうに看ていくか。その人の全体像を見ることをスタッフに伝えています。例えば頭痛でお困りの方であれば、その頭痛によってできなくなることを援助していく。その人にとって困ることが何であるか、その人の生きてきた歴史をしっかり見られないと良い看護はできない、ということです。
当院ですと、例えば幻聴や暴力行為のある患者さんが入院される場合、入院に至るまでにその方がどのような生い立ちでどんな環境で育ち、どのように過ごしてきたのかをじっくり伺います。そうすることで随分と距離が縮まります。「ここまで分かってくれている」と信頼していただけるように、かなり深いところまで踏み込むことが看護の仕事です。そこをしっかりと押さえて看護をするようにスタッフにはいつも伝えています。

―必要なのは患者さんと誠実に向き合えるかどうか

万葉クリニック 看護部長

このように特に当院のような精神科では患者さんとの信頼関係を築き深く関わっていくことが重要ですから、とにかく人に興味があって好奇心旺盛であることが必要です。何か技術が優れている、成績が良いということ以上にそれが大切です。あとはその人の「人柄」ですね。素直な優しさを持っている方は聞かなくても空気感で伝わってくるものです。

僕が看護学生の時、一人の患者さんと出会いました。僕より一つ年上で統合失調症の患者さんでした。外泊をすることになった時、「立派な看護師になってね」と言ってカセットテープを僕にくれたんです。その後外泊中に海に飛び込んでその方は亡くなられました。 のちのち勉強する中で分かってきたのですが、人に大切なものをあげたり、戻ってきてからでも言えるような言葉を僕に言ったことは、何か覚悟を決めていたからかもしれません。もしくは海での出来事は衝動的なものだったのかもしれません。真実は今でもわかりませんが、まだ学生で資格もない僕に「立派な看護師になってね」と言ってくれたその言葉は今でも忘れることが出来ません。辛い事や苦しい事がある時は必ず思い出し、「あの人の分も生きよう」と強く思うんです。

この仕事を続けられるのは、やはり患者さんの存在です。看護師を職業としてしか見ていない人もいますが、お給与が欲しいなら別の仕事をすればいいと言っています。わざわざこの仕事を選ばなくてもいい。繰り返しになりますが、必要なのは優秀さではありません。少し不器用でも患者さんに誠実に向き合える、優しさが大切なんです。

―仕事で力を発揮できるのは、私生活が充実してこそ!

当院はまだ新しく建物も綺麗です。どちらかというと高齢者に強く、在宅の訪問看護やデイケアがあり、ドクターや作業療法士・心理士など他職種との関わりも他の病院と比べると多いと思います。みんなチームで動いているので、その中でチームの一員としての看護師の位置づけもよく理解できます。
これからは認定看護師がどんどん活躍できるよう、制度も作りました。前を向いている方々がより成長し活躍できる環境づくりにも力を入れています。

そしてスタッフがオンオフをしっかりと持てるようにという事を心掛けています。僕自身遊ぶのが大好きなので!そこはうちの良いところですね。病院内のテニスコートでテニスをしたり、先日は理事長の一声で職員皆でバーベキューをしました。炭の前でずっと焼いていて喉がおかしくなってしまいましたが(笑)
あと甲子園の年間シートを病院で購入しているんです。内野のイイ席で野球観戦も出来ますよ!
やるべきことをしっかりやれるのは、私生活が充実していないと出来ませんからね。

万葉クリニック 看護部長

●ナスナスでは、医師や看護師をはじめ、様々な分野で活躍されている人々をインタビューしています。また、全国の病院で働く先輩看護師検索や、電子化された全国の病院パンフレットが無料で検索から閲覧までできる業界初の新感覚サイトを通して、看護師・看護学生の就職活動と、病院の効率的な採用活動をサポートしています。



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