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ナースナースインタビュー Vol.17 スタッフととことん関わり、立派な家を作り上げたい|松原徳洲会病院 看護部長代行 藤澤典子

―目指すは「マルチナース」

いつもスタッフに思っているのは、多くのことを学んで多くのことをいろんなことに結びつけられるような看護師さんになってほしい、ということです。それは自分自身の経験からなんです。 私は手術室に長くいたんですが、手術室の看護師さんって大変だと思われることが多かったんです。でも私は病棟の看護師さんの方が大変なんだよって思っていました。というのも、私には外科に行って内科に行って、やっぱり外科がやりたくて手術室に、という経緯があったんです。そしてその経験から、手術室の看護師も病棟のことを分かっていないと看護ができない、という思いも同時に抱いていました。 だからうちは2年間のローテーション研修を実施していますし、現場のスタッフを外来、病棟、手術室といろんなところに送り込みます。スタッフからは文句が出ることもありますが、いろんなことを知ることで自分が看護のいろんな場面で役立つことができる、ということを感じて欲しいんです。
今は専門職や認定などスペシャリストを目指す方も多いと思いますが、結局患者さんの病気というのは1つじゃないんです。例えば骨折してる患者さんでもベースに糖尿があったり、内科的疾患があったり、心臓が悪かったりということもあります。多くの現場で学んで、それらを結び付けられるマルチナースにまずはなってもらいたいと思います。そうすると患者さんへの接し方や声がけも変わってくると思いますし、患者さんも私たちのことを信頼して安心してくださいます。それは看護師だからこそできることです。そこを踏まえるからこそ専門や認定も活かしていける。それにいろんなことが繋がっていくと仕事も面白くなりますしね。 今後は2025年問題で高齢者も多くなることが予想されますし、患者さんの全体像を把握して一連の流れを分かっていることがより大切になってきます。

―急性期でも慢性期でも、患者さんを「看る」ことは同じ。

松原徳洲会病院 看護部長代行

当院に面接に来てくれる看護師さんには、今まで慢性期で仕事をしてきたけどやっぱり急性期もやってみたい!という思いで来てくれる方も多いです。けれど、忙しそうだけど私ちゃんとやっていけるだろうか・・・という不安もとても大きい。確かに慢性期よりは急性期の方が忙しいです。でも患者さんを「看る」ということに関しては変わらないんですよ。必要なのはいろんな患者さんに当たってそのスピードに慣れていく訓練。慢性期しか経験がなくても点滴ができるなら点滴から始めていけばいい。現場現場でひとつひとつできることを完了していく。そんな風に少しずつレールに乗って走り出す。走る速さが早い人もいればゆっくりの人もいます。途中で止まったり、脱線する人もいます。そんな時にどう対処するべきか、それを私たち上に立つ人間が誘導してあげる。少しブレイクして話をしたり、ちょっとレールを変えてあげたり。そしてまた走り出す。それはやってみないと分かりません。だからまずは、やってみることが大切です。

―どれぐらい接して、どれぐらい関われるか。

松原徳洲会病院 看護部長代行

今下の子が10歳なんですけど、以前私に遠慮してやりたいことをやりたいと言い出せずに我慢させてしまったことがあるんです。「やってみたいけど、でも親を困らせたらだめだから止めよう・・・」っていう理性が彼の中で働いてしまって。その時期は私が試験を控えて勉強中で、特に子供にちゃんと接してあげられていなかったんです。置き去りにしてしまったな、とその時すごく反省しました。 今病院の教育者という立場になって感じるのは、子育てと同じだなぁ、ということです。どれだけスタッフに接して関わって、スタッフの気持ちや思いを感じ取ることができるか。調子の悪いスタッフ、悩んでいるスタッフがいればとことん話を聞く。具体的に何が原因なのか、本人はどうしたいと思っているのか、本心はどこにあるのか。そこがちゃんと分かれば、その人に合ったレールを敷いてあげられる。人を育てるにはこちらもそれなりに労力を使っていますし、できるだけ長く勤められる仕事を選んで欲しいという思いもあります。 それにもともと私自身、人が好きっていうのもあるんです。看護師に限らず部署の垣根も関係なく私は常にオープン!なので、総合受付のスタッフたちとも関わりますし、医局にもツカツカ入って行きますし、医師から相談ごとをされることもありますし。いろんなところに顔を出してるうちに変なあだ名付けられちゃったり(笑)それもまた嬉しいんですけどね。

―皆さんは松原徳洲会病院の大切な土台。

とはいえ私一人がスタッフ全員を見られるわけではありません。それぞれの部署の責任者たちが育っていくことも大切です。まず土台となるマルチナースを育てて、いろんな柱を立てていく。そしてその上に立つ人間が彼らが上手く活躍できるように屋根を作って守っていく。そしたら雨が降っても濡れずに、患者さんも濡れずにその家の中に居られるし入ってこられる。そんな家=組織造りをいつもイメージしています。だからまずは今居るスタッフ、これから入職するスタッフたちには大切な土台として育ってもらう。そして柱もあと2本くらいは欲しいし屋根ももっと立派な瓦屋根にしていきたい。雷が落ちてもびくともしないような家にしないといけない。私もまだまだもっと多くのつながりを作って多くを学んで、スタッフみんなと立派な家を作り上げていきたいんです。それが私の考える松原徳洲会病院です。そうやって関わったひとりひとりが大事な人になっていって、変化していく。そこがまた面白くって楽しいんですよね。

とにかく、終始楽しいインタビューでした。これまでのご自身のご経験やお子様のお話などを織り交ぜながら、分かりやすく面白くお話をしてくださる藤澤看護部長の姿勢からは「人が好き!」という思いがひしひしと伝わってきました。また発言ひとつひとつが前向きでエネルギーに溢れていらっしゃいました。こんな部長がいらっしゃる職場で働くスタッフの皆さんがとても羨ましいです。松原徳洲会病院は最寄り駅から徒歩2分の場所にあり、あべのハルカスなど都心部にも電車一本。大変便利な場所にある病院です。仕事もプライベートも充実させたい方にぴったりですよ!
インタビュアー:安井



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