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ナースナースインタビュー Vol.14 言葉の重さを知る。それが看護師の仕事の醍醐味です。|三田市民病院 看護部長

―このお仕事の喜びとはなんでしょうか?

看護とは「人は何のために生きているのか?」、それを考えられる仕事だと思います。看護師の仕事というのは人の生死に接する仕事です。人の死に直面する仕事です。それは人の人生のテーマを垣間見るチャンスでもあります。これは非常に人生の勉強になりますし、人間として成長できる。それがこの仕事の大きな魅力であり、喜びだと思います。この仕事を経てスピリチュアル系の仕事に進む人もいますから。きっと人生の事を深く考えられる仕事だからでしょうね。

―やはり人の生死にかかわるお仕事という意味合いが大きいんですね。ではこれまでの看護師としてのご経験の中で強く印象に残っていることを教えていただけますか?

強烈に覚えているエピソードがあります。
あれは新人の頃、患者さんのお背中を拭いている時でした。突然その患者さんに「私、いつ死ぬの?」と聞かれたんです。答えるまで数秒しか無かったと思うのですが、ものすごく考えました。本当に必死で考えて、私が出した答えは「○○さん、それは神様にしか分からない領域なんですよ」というものでした。その言葉を発した後、ものすごく怖かったです。本当にあの答えで良かったのか、とにかく怖くてたまりませんでした。婦長さんにすがるように相談し、「大丈夫、大丈夫」と声をかけて下さったのを覚えています。 でも次の日からその患者さんはとてもいいお顔で、周りにすごく感謝の言葉をつたえるようになり、その姿を見た時はとにかくホッとしましたね。 ジレンマを感じることも少なくありませんでしたが、ターミナルケアという仕事のやりがいを強く感じました。私が発した言葉は家族でも友人でもなく、プロとして発した言葉です。そこにこの仕事の醍醐味を感じました。 でも私は新人の頃「ターミナルケア」という言葉自体を知りませんでしたし、認定看護師制度ももちろんありませんでした。もしあの頃そんな制度があったら絶対頑張ったのに!とつくづく思います。

―なるほど、言葉の重さや責任が醍醐味にもなるお仕事なんですね。ものすごいやりがいですね。では今度はそんな吉田様の考える「教育」についてお聞かせいただけますか?

三田市民病院 看護部長

毎年入ってくる新人ナースにもそれぞれに傾向があります。だから毎年教育方法を変えています。当院には看護キャリア開発学看護修士の看護課長がいて、すごく頑張ってくれています。 また新人のメンタルケアにも力を入れています。入職したての時はどうしても大変ですし、辛いと思う事もたくさんありますから。出来ないところを見つけるのは簡単です。けれどやはりその人その人の良いところに目を向けて、伸ばしていきたいと思うんです。次の世代を育てるのが私たち上に立つ人間の務めですから。そういう意味では当院の教育はとても手作り感があると思います。

―教育もそうですが、病院の雰囲気やスタッフの方々からも温かさや優しさをとても感じました。また、こちらはママさんナースもとても働きやすい環境だと伺ったんですが…

三田市民病院 看護部長

確かに妊娠・子育てをする看護師は増えましたね。週3日勤務・夜勤も半分という就業体制を採用しているのが特徴です。1日の時間を短くするのではなく、仕事をするときはしっかり仕事をしてもらってプライベートとのメリハリをつけてもらえるようにするためです。現在10名ほどが実施していますが大変好評ですね。当院ではお子さんが3・4人なんて人も珍しくありません。少子化にも貢献する三田市民病院です(笑)

―子だくさんですね!でもそれだけ子育てしながらでも働きやすい環境ということですね。
では最後に、看護師を目指す皆さんにメッセージをお願いできますでしょうか。

この仕事には専門職としての知識とベースとなる人間力が必要です。 目の前の状況に正しい知識と判断力を発揮するためにも、やはり知識は最低限必要なものです。看護師を目指すなら「私は看護師になるために勉強するんだ!」という気持ちが大切。体力がいる仕事ですから、自分の健康管理ができる事も不可欠です。そして、自分を好きになる事。自分を好きじゃないと相手に興味や関心を持つこともできません。コミュニケーションをとることもできません。興味があるからこそ、相手の痛みも知ることができるのです。
看護師という仕事を通して、生きとし生けるもの、また生きていないと思われているものにも関心を持ち大切にできる人になって欲しいと思います。相手の喜びを自分の喜びとして感じられること。それは看護の姿勢にも表れてくると思います。

三田市民病院、三田市民病院周辺

外観が立派でとてもキレイな三田市民病院。周辺は緑が美しく、院内は自然光が入り穏やかな雰囲気です。そんな三田市民病院を一言で表すなら「アットホーム」。そこで働く皆さんの表情や姿勢からもそれが感じられますし、なによりも吉田看護部長のお話・物腰からそれが決定づけられました。インタビュー中も終始穏やかで、さらに面白話もちょこちょことはさんで聞き手を楽しませて下さる吉田様。お伺いした「手作りの研修」も、この病院だからこそできる事なのだと痛感しました。「アットホーム」な場所で看護師をしたい方必見の病院です!
インタビュアー:安井




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