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ナースナースインタビュー Vol.13 プロの看護師に必要な事―感情を揺さぶる経験を!―宝塚市立病院 看護部長

―まずは「看護師」という仕事について、谷山看護部長のお考えをお聞かせいただけますか?

いきなりざっくりした質問ですね(笑)そうですねぇ・・・
よく、「患者さんに寄り添う」という言葉を聞きますけれど、それは患者さんに優しくべったり接することではありません。患者さんとそのご家族が自立できるように支援をすることであり、それがゴールです。そのための看護を考えられる。それこそが「プロの看護師」です。優しいだけではなく、相手に合わせられるのがプロの看護。これから看護師になる方には是非それを目指してほしいと思います。

―なるほど。ではその「プロの看護師」になるために、新人看護師としてどのような心構えであるべきでしょう?

1・2年目は考えるトレーニングを是非して下さい。 「患者さんがこう言ってました」ではなく、自分の知識と能力を結び付けて「今何が必要か、何をすべきなのか」を考える事が大切です。

―そう思われるにいたったのは、ご自身で何かきっかけがあったからですか?

宝塚市立病院 看護部長

話は遠い遠い昔、新人の頃にさかのぼりますが・・・血圧の判断で最高血圧が60をきるかどうかが基準の一つと教えられました。でもその時はそれがなにかさっぱりわかりませんでした。ただそうなんだという意識しかなかったんです。その後しばらくして、友人と雑談しながら『腎臓の血流はどうなっているんだ』ということになり調べだしたんです。そこでようやく『血圧が60をきると腎臓への血流が流れにくくなり、急性腎不全になる可能性が高くなるのか!』とわかり、血圧60という理由の一つが理解できたのです。
それが2〜3年目の時でした。今思うと私は出来が悪かったので、他の同期よりも気付くのが遅かったんですけれど(笑) ただ、多くの新人看護師は1年目でそこまで理解するのは無理です。 でも必ずどこかで「なるほど!」と気付く時がやってきます、私のように。 そのためにも早いうちから考えるトレーニングを積むことが大切なんです。どんな小さなことでも構いません。 その積み重ねは「自分が頑張った経験」として、壁にぶつかった時に必ず支えとなってくれます。 それは私自身の経験上確信していますね。

―確かに。私も大昔のことなのに深く実感したエピソードはどんな小さなことでもずっと覚えています。 ではやはりこちらの新人教育過程も、考えて実感できるようなトレーニングを積める内容になっているんですか?

宝塚市立病院 PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)

当院が採用しているPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)で考える力を養えるような仕組みを作っています。PNSでは二人一組になって患者さんの応対をするので、先輩のしている事を目の当たりにできて、何よりその場でわからないことをすぐに聞くことができる。つまりそれは目の前で「目指すゴール(目標)」を見られるということです。 さらに言うと、褒めてもらえる・叱ってくれる人がそばにいる、というのは非常にイイ! 喜び・悲しみ・怒り・・・感情の強さが強いほどその時の経験は忘れませんからね。 またそんな風に看護の勉強を続けることは人としての成長にもつながると私は思います。

―感情レベルでの学びを積み重ねる事が大切なんですね。
では最後に、看護師を目指す皆さんにメッセージをお願いします。

社会人は自己学習・自己責任の世界。先輩は階段を上がる手助けはしてくれますが、それをいかに実行できるかは自分次第です。さらに階段は一段ずつしか上がることはできません。一段飛ばしは無理です。それをいかに耐えられるかもまた自分次第です。 つまり自分との戦いです。 だからこそ、その戦いに勝ち「成長できた!」と感じた時は、その自分の頑張りを大いに褒めて大いに誇りに思ってください。 それがまた「感情レベル」の学びとなり、必ずあなたの力強い支えとなってくれます!

谷山看護部長の発する言葉ひとつひとつが心の深い部分まで届き、インタビュー中は終始感動の連続でした。
インタビュアーである私自身にとってもとても学ぶことの多い、貴重なインタビューとなりました。 宝塚市立病院で働く看護師の皆さんとお会いすると、この看護部長の精神が浸透していることがとてもよく分かります。皆さんとても表情が素敵なんです。 気になる方は是非一度実際に足を運んで体感してみて下さいね!
インタビュアー:安井



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