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ナースナースインタビュー Vol.2 自己治癒力を最大限に引き出す看護を

「看護」と同じくらい大好きな趣味があるんです

看護師になりたい、と思うようになったきっかけは何ですか?

今考えてみても、看護師になりたかった特別な理由は思い当たらないんです。物心ついた時からなぜか、「私は看護師になる」と決めていました。母に尋ねると、「小さな頃に通っていた小児科の先生になついていたからじゃない?」という答え。家族にも親戚にも看護師は1人もおらず、何の影響なのかよく分からないものの、高校卒業後は迷わず看護専門学校へ入学。看護師を目指すべくハードな勉強を乗り越えました。無事看護師になり、子供が大好きな私は、始めは小児科病棟で勤めることに。辛いことや大変なことはたくさんあるけれども、小さな体の生命力に日々驚かされ、時には励まされ、「やっぱり看護師になってよかった」と実感する毎日でした。

「看護師」以外にも情熱を注いでいる趣味があるとお伺いしたのですが。

看護師・州崎悦代

看護師になってしばらく経った頃、ある有名な染織作家の本を読み非常に感銘を受けたことがきっかけで、「染織工芸」というものに興味が出てきたんです。看護師も続けたいし、染織の世界にも惹かれてしまう・・・。そんな葛藤の中とうとう我慢できずに、沖縄に住む染織作家になんとか連絡を取り、半分おしかけるような形で単身西表島へ。ジャングルのような道を抜け、大自然の中にひっそりと佇む彼女の工房へと辿り着きました。すると急に現れた見ず知らずの私に、彼女は何の質問をすることもなく、「ちょっと手伝って」と、私に染織作業の手伝いをさせたのです。憧れの染織作家のお手伝いをさせてもらっている・・・。様々な想いを詰め込んでやってきた私は、それだけで感動と嬉しさでいっぱいになり、お手伝いの間ずっと涙をこらえていたことを思い出します。

州崎さんを自然に受け入れてくださったんですね。

そうなんです。1時間ほど経過したころやっと、「ところであなたはどこから来たの?」という問いかけが。「大阪からです。」「染織が好きなの?」「はい、好きです。」そんな会話を少し交わし、私が今看護師をしていること、染織に興味を持ったこと、今後「看護師」か「染織」どちらの道に進もうか悩んでいることなど、当時のもやもやした気持ちを彼女に吐き出したんです。すると、「染織というのは、昔は女性が仕事や家事の合間に行っていたものなのよ。あなたも看護師をやりながら染織をしたらいいじゃない。」という答えが。私は、ごく自然に返ってきたその一言に妙に納得してしまい、急に自信が沸いてきました。“看護師と染織、どちらかを捨てる必要なんてないんだ”と。そして、「あ、大阪に帰ろう。」って思えたんです。晴れ晴れした気持ちで彼女にお礼とお別れを告げました。

患者さんの自己治癒力を最大限に引き出したい

看護師を続けようと決心された州崎さんですが、「看護」のどういうところに魅力を感じますか?

看護師・州崎悦代

「看護」と「染織」って、実はとても似ていることに気づいたんです。「染織」は、自然の植物などから抽出した色で生地を染めていくものなのですが、同じ材料でも毎回同じ色が出るとは限りません。植物の持っているたくさんの可能性を見つけ、美しさや生命力を引き出す―。そこが染織の面白い部分で、「看護」と共通する部分でもあるんです。患者さんと真正面からぶつかり合いながら、誰しもが持っている「生きる力」を最大限に引き出すこと。特に私は小児科病棟だったので、患者さんは小さな子供。そんな小さな体から、生きようとする強い力や可能性を目の当たりにすることで、私自身もたくさんの力をもらってきました。

昨年、転職先を探しナスナス(会社名:メディカルアジュール)へ登録されましたね。

看護師になって4年ほど小児科病棟で勤めた後、以前からどうしても行きたかった染織の専門学校へ。2年間染織についてじっくり学び、その後再び看護師に復帰。ナスナス(会社名:メディカルアジュール)に登録し、サポート事務局の方にお仕事相談しました。本当は小児科が希望だったのですが、今後の勉強にもなると思い大きな総合病院に入職することに。そこには自分が経験したことのない様々な科があり、泌尿器科や皮膚科などいくつか経験しました。最初は慣れないこともあり大変でしたが、各科で先輩看護師さんがきちんと指導してくださり、毎日忙しいながらも楽しく働いています。外国人の患者さんが多く来られることもあって、英語が堪能な看護師さんもたくさんいたり、認定看護師さんや専門看護師さんもいらっしゃって、良い刺激を受ける職場です。また、複数の科を経験することでそれぞれの特徴を知ることができ、看護師である私も知識や考えの幅を少し広げられたような気がするんです。

州崎さんが目指す看護師像とは、何でしょう。

看護師・州崎悦代

私が目指すのはまさに「ナイチンゲール」です。患者さんにとって大切なのは、清潔なベッド、清潔な空気、温かい食事、そしてあたたかい気持ち。どんなに最先端の技術を使っても、それらを取り巻く環境が整っていなければベストの結果には繋がらないと思うんです。患者さんの自己治癒力を最大限に引き出してあげられるような環境を整える。これこそが、看護の基本であると私は思います。“時代や国や宗教に縛られない本来の看護のあるべき姿”を忘れずに、人間の勘で人間を看ていきたい―。そう願っているんです。
「染織」をするために田舎へ旅をし、自然の植物に触れ、季節を味わうと、不思議と人に対しても優しい気持ちを持てるようになります。それが看護の現場においても活かされ、同時に染織の作品にも深みを与えられることが、私にとっての生きがいかもしれません。看護師になりたいと思った特別な理由は今でも分からないけれども、やっぱり私は看護師になって良かった、「看護」の世界に出会う運命だったんだと思います。



●ナスナスでは、医師や看護師をはじめ、様々な分野で活躍されている人々をインタビューしています。また、全国の病院で働く先輩看護師検索や、電子化された全国の病院パンフレットが無料で検索から閲覧までできる業界初の新感覚サイトを通して、看護師・看護学生の就職活動と、病院の効率的な採用活動をサポートしています。



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