１．訪問看護について紹介して下さい。
・訪問看護は、ご自宅に伺い、心配なことの相談を受けたり、適切なケアをしたりすることで、ご本人・ご家族とより良い生活を共に考え、在宅での生活を支えていく仕事です。
・症状や療養生活を専門家の目で見守り、アセスメントに基づいたケアとアドバイスで、自律した生活が送れるよう支援します。
・各種専門職と協働・連携しながら、ご本人にとって最善のケアを目指していきます。

２．訪問看護のやりがいは（うれしかったことなどエピソードをお願いします）
・利用者さんに「訪問看護を利用してよかった」と思っていただけることが私たちのやりがいです。「ありがとう」ということば一つで私たちの苦労が報われた気持ちになります。
・退院してきたときは、ベッド上からほとんど動けなかった利用者さんが、私たちが関わることで、杖で歩行することができ、介助でシャワー浴ができるまでになった時はうれしかったです。利用者さんも私たちと会うのを楽しみにしてくれていました。
・利用者さんの本来持っている力（潜在能力と言ってもいいかもしれません）と私たちの力（看護力）を合わせることによって、利用者さんの状態が良い方向に向かっていくのが眼に見えてわかる時、大きなやりがいを感じますね。

３．訪問看護にはどのような能力（実践力）が必要ですか？新人でもできますか？
・新人さんはすぐには無理かもしれませんが、経験を積むことでできるようになります。
・看護するために必要な知識・技術はもちろん大切ですが、利用者さんの立場に立って何が必要かを考えること、思いやりの気持ちは常に持ち続けたいと思っています。
・在宅では、病院のように機器に頼ることができないので、自分たちの五感をフル活用し、時には第六感を働かせることが必要ですね。今の状態を見て今後を予測すること、そのためには何が必要かを見極める力を養っていきましょう。
・また、関わっている人々と連携する力、上手にコミュニケーションをとる力があれば更に良いのではないでしょうか。

４．学生さんにメッセージをお願いします。
・訪問看護は、看護の集大成、あるいは原点と言ってもいいかもしれません。
・自分の力が試されると共に自分の持つ看護力で、利用者さんにどのようにでも関わっていける、大変楽しい、やりがいのある仕事ですよ。